2015年から、私たちは、福祉と地域づくりを融合した「ごちゃまぜ福祉」の理念を提唱し、多世代・多様な⼈々が共⽣する新しい社会モデルの実践を提案しています。その先駆的なリーダーとなる雄⾕良成さんは、ご自身が理事長を務める佛⼦園(⽯川県白山市)を拠点に、障がい者、⾼齢者、地域住⺠、学⽣が⾃然に交わる仕組みを構築し、2013 年には「シェア⾦沢」を開設しました。このコミュニティは、温泉や農園、カフェ、多⽬的ホールなど多機能施設を備え、誰もが役割を持ち、楽しみながら交流できる場として注⽬されています。
さらに雄⾕良成さんの活動は福祉にとどまらず、災害復興にも⼤きな貢献を果たし、能登半島地震の際には、地域の⽂化を⽣かしたコミュニティセンター「コミセン」を提案し、被災者が孤⽴しないための空間を提供しました。この取り組みは、災害関連死を防ぎ、⼼のケアを通して新しい暮らしの活⼒を⽣み出すことに成功し、復興においてハード面のインフラ整備だけでなく、ソフト⾯での⽀援の重要性を広めました。
その雄谷さんが代表理事となる「⽣涯活躍のまち推進協議会」に私たちも運営として参加しており、日々、研鑽を積みながら、県内における施設設計や企画で構想を提案させていただいています。この取り組みは、多様性を尊重し、教育や観光、産業との連携を深めるとともに、地域資源を活⽤した持続可能な社会を⽬指すものです。⾼齢者や障がいをもつ方々が社会参加を続けられる環境の整備や施設をデザインするだけでなく、持続可能な事業の創出も共に考え、収益性のある計画も提案するなど、沖縄の地域活性化、価値創造をそこに暮らす人々が創り出す仕組みを具体的に事業化し、サポートしていきたいと思っています。