Blue Carbon & Blue Economy

ブルーカーボン|C02回収・固定化へ HPC沖縄との共創

地球温暖化の対策が急務となる中、二酸化炭素(CO2)の排出削減は重要なテーマです。製造業、特に鉄鋼や化学、セメントなどの産業は、エネルギー消費が大きくCO2排出の主な原因。だからこそ、再生可能エネルギーやエネルギー効率の改善が急がれています。

ここで注目したいのがブルーカーボン。海洋や湿地、マングローブなどがCO2を吸収して貯蔵するこの技術は、温暖化対策の救世主として世界的に注目されています。実際、日本でもこの技術が注目され、JBE(ジャパンブルーカーボンエンタープライズ)が海洋CO2吸収技術の研究開発を積極的に推進中。政府もさまざまな支援を行い、ブルーカーボン技術の普及に力を入れています。

特に、海藻やマングローブの再生、海洋植物の炭素吸収を利用した技術は、今後の温暖化対策において重要な役割を果たすことが期待されています。日本はアメリカやオーストラリアに比べると規模は小さいものの、その取組が着実に進展しており、ブルーカーボン市場はこれからどんどん拡大していくでしょう。

温暖化対策におけるブルーカーボン技術の可能性は、今後ますます注目を集める分野です。

私たちは、2015年から公共建築設計のプロポーザルやコンペティションなどで環境回復型の技術の活用を進め、主に、沖縄発のHPC®(ハイブリッドプレストレスト®コンクリート)の活用を推進してきました。HPCは、メカニカルプレストレスとケミカルプレストレス、二つの力が交差し、コンクリートの常識を超えた薄さと強度、しなやかな靭性を生み出す素材です。構造の自由度のかつてない領域を開き、単なる性能の向上ではなく、ディテールの繊細さ、光と影の表情、空間に溶け込む流麗なフォルムを実現。これまで叶わなかったデザインを現実に近づけます。

特許技術を核に、グローバルなライセンス展開を推進する株式会社HPC沖縄と連携し、「コンクリでまちを森化」、ブルーカーボン 、CO2の回収・利用・貯留(CCUS)カーボンネガティブ事業をサポートしています。特に、石炭灰(フライアッシュ)のリサイクルなど沖縄特有の素材や技術を取り入れることで、カーボンフットプリントの削減や環境保護に貢献したいと考えています。

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