ドローンのカメラ映像が途切れたり、乱れたりするケースは珍しくありません。こういった原因は、さまざまな理由が考えられます。
この記事では、ドローンのカメラが映らない、映像が途切れる原因と解決方法についてご紹介します。
ドローンのカメラが途切れる原因
同じ周波数帯からの電波干渉

基本的にドローンを購入すると「プロポ」と呼ばれる送信機が付いています。このプロポを使用してドローンを飛ばすのですが、問題はこのプロポが利用する電波です。
国内においてドローンを飛ばす場合に利用する電波は2.4GHz帯。この周波数帯はドローン以外にも幅広く利用されており、私たちが日常生活で欠かすことができないスマートフォンや無線LAN、家電製品などでも利用されています。
こうした同じ周波数帯を利用することは、同じ周波数帯と干渉が起きると同時にドローンのカメラ映像が途切れる原因とされています。人口集中地域での飛行が禁止されているのも、電波干渉や単純に人への危険性が影響していると考えられます。
※2.4GHz帯以外に5.0GHz帯といった電波もありますが、電波法により「アマチュア無線技士4級以上」か「陸上特殊無線技士」が必要になります。
ドローンに使用しているパーツが純正ではない
使用しているドローンに装着しているパーツが「純正」のものでない場合も、影響を及ぼす可能性があるとされています。
映像を撮影するための飛行になるのであれば、間に合わせのための他社のパーツではなく純正のものを取り付けるようにしましょう。もしパーツの購入が間に合わない場合は、ドローンをレンタルするのもおすすめです。
デバイスの問題
ドローンを操縦するプロポにスマートフォンやタブレット端末を装着するかと思いますが、そもそものハードウェアが操作や映像伝達についていけていない可能性が考えられます。
また、ドローンの機体によってはAndroid・iOSによっても映像伝達に不具合があるようです。
さらにスマートフォンやタブレットの空き容量の問題もあります。ドローン以外のアプリを複数起動しているとメモリのリソースを多く消費してしまうため、処理能力が落ちてしまいます。
ドローン本体とアプリの問題

購入時のままの状態で飛行させているとほぼ必ず起こるといっても過言ではない問題です。というのも、ドローン本体とアプリは定期的に「アップデート」が行われるためです。
どちらか片方のアップデートが行われるとバージョンが合わなくなり、不具合が生じます。とくに注意すべきなのがアプリのアップデート。
アプリのアップデートは「自動」にしている方が大半ではないでしょうか。気付かないうちにアプリがアップデートしていて、それに気付かず飛行当日になって不具合(映像関係)が起こることがあげられます。
デバイスの熱
とくに夏場に気をつけてほしいデバイスの熱問題も映像が途切れる原因とされています。
機械のためどうしても熱がたまってしまい、放熱が追い付かないことがあります。
カメラの映像が途切れる・遅延するときの対処方法

電波干渉の対処方法
ドローンを飛行させる場合は、近くに干渉する電波の存在をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
基本的に航空法によって飛行エリアは規制されているため、人がたくさんいる場所や電波干渉する場所を飛ばすことは少ないかと思います。
しかし、仕事などで飛行させる場合はあらかじめロケハンを行い、電波の干渉具合を確認しておくと良いかもしれません。
ドローンパーツを純正にする
ドローンのパーツについては必ず純正のものを使用するようにしてください。純正のパーツではないパーツでの飛行でなにも問題もなかったとしても、次の飛行でも問題が起きないとは限りません。
メモリ解放・他のアプリを閉じる
デバイスの容量不足やドローン以外のアプリが起動していると映像の遅延につながります。そのため、飛行前に容量の確保や使用しないアプリは終了させておくことをおすすめします。
アプリと機体を最新バージョンにアップデートする
どちらか片方のアップデートによりドローンに不具合(映像の遅延)が生じることがあります。
ドローンを飛行させる方でも毎日飛ばす方は少ないですよね。飛行当日に不具合を生じさせないためにも、定期的なアップデート・バージョンの確認は行いましょう。
放熱してから飛行させる

デバイスが熱を持ってしまうとなかなか放熱することが難しく、映像にも影響を及ぼす場合があります。
そんなときはアナログな方法になりますが「濡れタオル」や「保冷剤」などを当てて冷やすことをおすすめします。
とくに夏場は放熱することが難しいため、できるだけ涼しいところで使用することをこころがけ飛行時間も可能な限り短縮できるように事前準備をしっかりと行いましょう。
まとめ
この記事では、ドローンのカメラが映らない・映像が途切れるときの対処方法をご紹介してきました。
いくつか原因を挙げましたが個人的に飛ばしていて感じるのは、電波の干渉による問題が大きいということです。アプリや機体は基本的に電源を入れると更新の通知が出てくるのでその場で更新もできますが、電波だけは周りの環境に大きく左右されてしまうので、自分でコントロールするのもなかなか難しいでしょう。
もし電波干渉が起きていると感じた場合、チャンネルを変えるなどして渋滞を回避する方法もありますので、そちらも試してみて下さい。