「ドローンとラジコン、結局どっちも同じようなもんでしょ?」
世間に認識では、このような考えをお持ちの方もまだまだいらっしゃると思います。確かにドローンとラジコンは似ているので同じように見えますが、実は決定的な違いがあります。
この記事では、ドローンとラジコンの違いを解説するとともに、それぞれの強みについてご紹介したいと思います。
ドローンとラジコンの決定的な違い
ドローンとラジコンの違いは本体の「自立性」です。
ドローンもラジコンも操縦する場合はプロポと呼ばれる送信機を使用して操作します。
ドローンの場合、GPS機能や電子コンパス、加速度センサーなどが搭載されているためドローンそのもので自立して飛行することが可能です。
しかし、ラジコンの場合は「すべて手動で操縦」する必要があるため自立して飛行することができません。
ドローンの強み

ドローンの強みはGPS機能や電子コンパス、加速度センサーを搭載しているため自立して飛行することが可能なところです。
また、ドローンにはプロペラがシングルではなく複数枚付いているのが一般的です。
- 4枚の回転羽:クアッドコプター
- 6枚の回転羽:ヘキサコプター
- 8枚の回転羽:オクトコプター
プロペラが複数枚付いていることで、安定して飛行させることができるうえに前後左右にスムーズに移動させることができるメリットがあります。
ラジコンの強み

ドローンと比較すると自立性がないため、一見ラジコンを購入する理由が見当たらないように思えますよね。
しかし、自立性がないというところを逆に利用して「操縦の上達」のためにラジコンを購入するのはおすすめです。
ラジコンを操縦したことがない人や、操作に自信がない人は最初から高価なラジコンを購入するのはハードルが高いと思います。
そういった人はまず安価なラジコンを購入して操縦に慣れるという方法です。ラジコンが操縦できるようになれば、ドローンも一通り操縦できるようになるでしょう。
ラジコンにも規制や飛行禁止区域はあるのか?

ラジコンもドローン同様に「機体」と「バッテリー」を合わせた総重量の合計によって規制が変わります。200g以上であれば「無人航空機」に該当し、200g未満なら「模型航空機」に分類されます。
200g以上の無人航空機に該当するラジコンの場合
200g以上のラジコンを飛行させる場合はドローン同様に「航空法」の規制対象になります。
航空法で規制されている飛行禁止エリアは次のとおり。
- 空港等の周辺の上空の空域
- 150m以上の高さの空域
- 人口集中地区の上空
空港等の周辺の上空の空域は国内すべての空港から6km以内は規制対象となっています。また、次にご紹介する主要空港周辺では24kmの範囲は200g以上のラジコンの飛行を禁止しています。
- 羽田空港
- 成田空港
- 中部国際空港
- 関西国際空港
- 釧路空港
- 函館空港
- 仙台空港
- 大阪国際空港
- 松山空港
- 福岡空港
- 長崎空港
- 熊本空港
- 大分空港
- 宮崎空港
- 鹿児島空港
- 那覇空港
また、150m以上の高さや人口集中地区の上空も規制対象となっていますので、ラジコンといえども機体の総重量が200g以上になる場合は飛行が禁止されているため注意が必要です。
200g未満の無人航空機に該当するラジコンの場合
200g未満のラジコンは航空法の規制対象にはなりません。しかし、200g未満であっても守らなければならない規制があるため注意してください。
- 小型無人機等飛行禁止法
- 自治体の条例
- 重要文化財保護法
- 道路交通法
模型型航空機に該当していても、200g未満のラジコンはドローンと同様の規制が及びます。飛行させる場合は、上記の規制に注意して飛行させてください。
子供にプレゼントするならどっちがおすすめ?

子供へのプレゼントであればラジコンは操縦が難しいため、ドローンをプレゼントすることをおすすめします。
子供の場合、操縦が難しいラジコンをプレゼントしてしまうと、なかなか上手に飛ばすことができずに飽きてしまう可能性が考えられます。
しかし、ドローンであれば「ホビードローン」「トイドローン」といった子供でも簡単に飛ばせるドローンが発売されています。
注意すべきポイントは「200g未満」のドローンをプレゼントすること。
200g以上のドローンになると「航空法」の規制対象になってしまうためです。また、都心部に住んでいる人ほど飛行させる場所が見つからないことがあげられます。
ただし、200g未満であれば室内でも飛ばせるタイプも発売されていますので、そういったドローンをプレゼントしてあげましょう。